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介護職の転職が増えている理由と「後悔ポイント」
介護職は人の役に立つ実感が得られる一方で、職場によって働きやすさに大きな差が出やすい仕事です。そのため「今の職場を変えたい」「もう少し自分に合う環境で続けたい」と転職を考える人が多い傾向があります。転職は悪いことではなく、環境を整えて長く働くための前向きな選択肢にもなります。
ただし、勢いで動くと「こんなはずじゃなかった」と感じることもあります。よくある後悔ポイントは、入職前に想像していた業務内容と現場の実態が違った、夜勤や残業の負担が想定以上だった、人間関係や職場の雰囲気が合わなかった、教育体制が整っておらず放置されがちだった、などです。これらは能力の問題というより、情報不足や確認不足が原因になりやすい点が特徴です。
介護業界は事業所の形態(特養、老健、有料、グループホーム、訪問介護など)だけでなく、運営方針・人員配置・ケアの質・記録方法・ICT導入状況などが千差万別です。転職を成功させるには「条件を見る」だけでなく「働き方の中身を見に行く」視点が重要になります。
転職理由を整理すると、職場選びが一気にラクになる
まずやるべきは、転職理由の言語化です。たとえば「給料が不満」も、実は「夜勤回数の割に手取りが増えない」「評価が曖昧で昇給が見えない」「処遇改善の仕組みが不透明」など、細分化できます。ここが曖昧だと、次の職場でも同じ不満を繰り返しやすくなります。
おすすめは、転職理由を3つだけ書き出し、それぞれに「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けることです。たとえば、絶対条件が「日勤中心」「休憩が取れる」「残業が少ない」で、できれば条件が「資格取得支援」「小規模で落ち着いた雰囲気」「記録が紙ではなくICT」など。これだけで求人検索の軸が定まり、ブレにくくなります。
介護職の転職でありがちな「条件だけで決める落とし穴」
求人票の条件は大事ですが、それだけで判断するとミスマッチが起きます。たとえば「月給が高い」には理由があります。夜勤回数が多い、役割が重い、人員がギリギリ、担当業務が幅広いなど、負担と引き換えの可能性もあります。逆に「給与は平均的」でも、教育が手厚く定着率が高い、休みが取りやすい、業務負担が分散されている、など働きやすさが整っているケースもあります。
また「未経験OK」「無資格OK」の表記も、教育体制がある場合と、単に人手不足で即戦力扱いになりやすい場合が混在します。重要なのは、入職後にどう育てるか、誰が教えるか、独り立ちまでの基準があるか、といった運用面の確認です。
介護職の職場タイプ別に見る、向き・不向きと転職のコツ
介護の転職では、同じ「介護職」でも職場タイプで働き方が大きく変わります。ここでは代表的な職場を取り上げ、特徴と選び方のコツを整理します。自分が何を大事にしたいか(忙しさ、医療度、人間関係、夜勤、利用者との距離感)と照らし合わせると判断しやすくなります。
特別養護老人ホーム(特養):介護度が高めでチームケア中心
特養は介護度が高い利用者が多く、身体介助の比重が高くなりやすい傾向があります。チームで動く場面が多く、介護職同士の連携が重要です。業務量は多いこともありますが、ケアの基本をしっかり学びたい人には向く場合があります。
転職のコツは、人員配置や夜勤体制、入浴介助の回数・方法(機械浴の有無)、記録のやり方、休憩が取れる仕組みがあるかを確認することです。身体負担が気になる人は、福祉用具の導入状況や持ち上げ介助のルールなどもチェックすると安心です。
介護老人保健施設(老健):在宅復帰の視点があり、多職種連携が多い
老健はリハビリや在宅復帰を意識した施設で、医療職やリハ職との連携が多い傾向があります。介護だけでなく、生活機能の維持・向上を意識した関わりが求められることもあります。医療的な観察が必要なケースもあり、学べることが多い一方、忙しさを感じる人もいます。
転職のコツは、リハビリの関与度、カンファレンス頻度、記録の量、夜勤中の看護師配置(オンコール含む)など、実際の運用を聞くことです。「多職種連携が学べる」は魅力ですが、会議や記録が多い職場もあるため、業務バランスを確認しましょう。
有料老人ホーム:施設カラーが出やすく、サービス品質とルールが重要
有料老人ホームは運営会社や施設方針により、介護度・接遇・業務範囲が大きく変わります。生活支援の比重が高い施設もあれば、介護度が高く特養に近い業務内容のところもあります。マニュアルや接遇ルールが整っている一方で、細かなルールが多く窮屈に感じる人もいます。
転職のコツは、介護度の平均、看取り対応の有無、業務分担(清掃・リネン・配膳は誰が担うか)、レクリエーションの頻度、クレーム対応の体制などを確認することです。「介護に集中できる環境か」「業務が分散されているか」が働きやすさに直結します。
グループホーム:少人数で距離が近いが、相性が大きく影響
グループホームは認知症ケアが中心で、少人数の利用者と生活を共にするスタイルです。家庭的な雰囲気で関われる反面、スタッフ人数が少ないため、1人あたりの役割が広くなりがちです。人間関係の相性が働きやすさに直結しやすい特徴があります。
転職のコツは、夜勤体制(1ユニット1人なのか等)、緊急時の連絡体制、調理の有無と負担、利用者の状態、家族対応の方針を確認することです。見学時にフロアの空気感やスタッフの声かけ、利用者の表情を観察すると、相性のヒントが得られます。
訪問介護:生活に密着しやすいが、移動と自己管理がカギ
訪問介護は利用者宅へ伺い、生活援助や身体介護を行います。1対1で関わるため、利用者の生活に深く寄り添える一方、移動時間や天候の影響を受けやすく、自己管理が必要です。事業所によっては直行直帰やシフトの自由度が高い場合もあります。
転職のコツは、移動手段(自転車・車・公共交通)、移動時間の扱い(給与や手当)、1日の訪問件数、キャンセル時の補償、研修・同行期間の長さを確認することです。利用者ごとのルールや家族対応もあるため、困ったときの相談体制が整っているかが重要です。

求人票の読み方:介護職の転職で見るべきポイントは「数字」と「運用」
求人票は情報の宝庫ですが、表面の条件だけを見るとミスマッチが起きやすいです。介護職の転職では、給与や休日だけでなく「その条件がどう運用されているか」を読み解くことが重要になります。ここでは、応募前にチェックすべき項目を、できるだけ具体的に整理します。
給与は「内訳」と「変動」を必ず確認する
介護職の給与は、基本給に加えて資格手当、夜勤手当、処遇改善加算、役職手当などが組み合わさっていることが多いです。求人票の「月給〇〇円」だけで判断すると、内訳が見えず比較が難しくなります。
確認したいのは、①基本給はいくらか、②夜勤手当は1回いくらで月何回想定か、③処遇改善の支給方法(毎月か一時金か、支給条件はあるか)、④試用期間中の条件、⑤賞与の算定基準(基本給ベースか)です。これらが分かると、入職後に「思ったより手取りが伸びない」を防ぎやすくなります。
また、固定残業代が含まれる求人もあります。介護職では多くはありませんが、もし記載がある場合は、何時間分が含まれているか、超過時の扱いはどうかを確認しておくと安心です。
休日・シフトは「実態」を想定して見る
「週休2日」「月9休」などの表記は分かりやすい一方で、希望休の取りやすさや連休の作りやすさは職場で差が出ます。特に介護現場は、人員配置の余裕がないと休みが取りにくくなりがちです。
応募前に見ておきたいのは、①希望休は月何日まで出せるか、②連休は可能か、③有給の取りやすさ(取得率や申請ルール)、④急な休みが出たときのフォロー体制、⑤夜勤明けの扱い(明け+公休の組み方など)です。求人票に書かれていないことが多いので、面接や見学で質問すると良い項目です。
残業の少なさは「記録方法」と「業務分担」で決まる
残業が発生しやすい原因は、業務量だけでなく、記録や申し送り、委員会・会議の多さ、突発対応の頻度などにもあります。たとえば記録が紙中心で二重入力があると、どうしても時間が伸びやすいです。逆に、記録がタブレットで入力でき、テンプレが整っている職場は負担が軽い傾向があります。
チェックしたいのは、①記録は紙かICTか、②申し送りの方法(口頭中心か、システム共有か)、③清掃・リネン・配膳などの分担(介護職が全部やるのか、専任スタッフがいるのか)、④委員会や研修が勤務時間内に行われるか、⑤残業代の申請がしやすい雰囲気か、です。
人員配置は「基準」だけでなく「手厚さ」を見る
介護施設には人員配置基準がありますが、基準ぴったりの運用だと現場は忙しくなりやすいです。転職で狙いたいのは、基準より少し余裕がある職場、または業務の切り分けが上手い職場です。
面接・見学で聞けるなら、①日勤帯のフロアに何人いるか、②夜勤は何人体制か、③休憩は回せているか、④欠員が出たときの応援体制、⑤直近の離職状況(ざっくりでOK)を確認しましょう。答えが濁る場合は、現場が回っていない可能性もあります。
応募前チェックリスト:見学・面接で確認したい質問例
介護職の転職は、見学ができるかどうかで成功率が上がります。求人票では見えない「現場の空気」「動線」「忙しさ」「利用者との関わり」が分かるからです。ここでは、応募前に確認したい項目をチェックリスト形式で紹介します。全部聞けなくても、優先度の高いものから使ってください。
業務内容の確認(ミスマッチ防止)
・入浴介助は週に何回で、担当はどう割り振りますか?
・排泄介助の回数が多い時間帯はいつで、体制はどうなっていますか?
・記録の方法は紙ですか、タブレットやPCですか?入力は勤務時間内で完結しますか?
・レクリエーションは誰が企画し、頻度はどのくらいですか?
・看取り対応はありますか?ある場合、夜勤時の連絡体制はどうなっていますか?
働き方の確認(休み・残業・夜勤)
・希望休は月に何日まで出せますか?連休は取れますか?
・有給は取りやすい雰囲気ですか?平均的な取得日数はどのくらいですか?
・残業が発生しやすい業務は何ですか?月の残業時間はどのくらいの人が多いですか?
・夜勤は月に何回程度が目安ですか?夜勤明けのシフトの組み方にルールはありますか?
教育体制の確認(入職後に苦しくならないために)
・入職後の研修や同行(OJT)はどのくらいの期間ありますか?
・独り立ちの基準はありますか?
・困ったときの相談先(リーダー、主任、教育担当)は明確ですか?
・資格取得支援(実務者研修、介護福祉士対策など)はありますか?
人間関係・雰囲気の確認(見学で観察する)
見学では質問だけでなく観察も大事です。たとえば、スタッフ同士の声かけが丁寧か、利用者への対応が落ち着いているか、ナースコールが鳴り続けていないか、フロアが殺伐としていないか。こうした要素は、働き続けやすさに直結します。
可能なら「新人が入りやすい雰囲気か」「ミスが起きたときに責める文化か、改善する文化か」を見てください。短時間でも空気感は伝わります。
転職活動の進め方:失敗しにくい順番がある
ここまでチェックポイントを押さえたら、次は動き方です。介護職の転職は、いきなり応募を連発するよりも、順番を決めて進めるほうが疲れにくく、結果的に成功しやすくなります。
ステップ1:条件の優先順位を決め、候補を3〜5件に絞る
まずは「絶対条件」と「できれば条件」で求人をふるいにかけ、候補を3〜5件に絞ります。候補を増やしすぎると、比較が大変になり判断がブレます。逆に1件だけに絞ると、落ちたときのダメージが大きくなるので、少数を並行するのが現実的です。
ステップ2:見学できる職場を優先し、質問を用意する
見学が可能なら、応募前または面接前に見学を入れます。見学が難しい場合は、面接で運用面を質問します。質問は遠慮しすぎると損です。介護職は入職後の負担が大きくなりやすいため、先に確認しておくことが双方にとっても誠実です。
ステップ3:応募書類は「介護で何を大事にしてきたか」を短く入れる
履歴書や職務経歴書は、立派な文章よりも「一緒に働くイメージ」が伝わることが大切です。たとえば、利用者の尊厳を大切にしている、報連相を丁寧にしている、事故防止のために確認を徹底している、など、現場で通じる価値観を1〜2行入れるだけでも印象が変わります。
志望動機と自己PR:介護職の転職は「施設への共感」と「再現性」で決まる
介護職の面接では、華やかな経歴よりも「この人は現場で安定して働けるか」「利用者やチームと丁寧に関われるか」が見られやすいです。だからこそ、志望動機と自己PRは背伸びをせず、現場での再現性が伝わる形に整えるのがコツです。
志望動機の基本形は3点セット
志望動機は、次の3点が入っていると説得力が出ます。
①なぜ介護職を続けたいのか(介護の仕事で大切にしていること)
②なぜその施設・事業所なのか(方針・ケア・働き方への共感)
③入職後にどう貢献できるのか(具体的に何ができるか)
たとえば「利用者の生活リズムを大切にしたケアを続けたい」「見学でスタッフの声かけが丁寧で、落ち着いた雰囲気に共感した」「記録や報連相を丁寧に行い、事故予防とチーム連携に貢献したい」のように、抽象→具体→貢献の流れにします。
自己PRは「強み+具体例+工夫」で短く
自己PRで大事なのは、強みを盛ることではなく、現場で役立つ強みを具体例で示すことです。介護職で伝わりやすい強みは、観察力、丁寧さ、報連相、時間管理、相手に合わせたコミュニケーション、感染対策の意識、安全配慮などです。
例としては、次のようにまとめると読みやすくなります。
・強み:報連相を丁寧に行い、チームの動きを止めないことが得意です。
・具体例:前職では申し送り漏れが事故につながりかねないため、要点を短く記録し、口頭でも確認する習慣を徹底しました。
・工夫:忙しい時間帯でも優先順位を決め、記録は後回しにせず小分けで入力するようにしています。
これだけで「現場で働く姿」がイメージされやすくなります。
面接でよく聞かれる質問と、答え方のポイント
介護職の面接は、質問のパターンがある程度決まっています。想定問答を用意しておくと、緊張しても軸がブレにくくなります。ここでは頻出質問と答え方のコツを紹介します。
転職理由(退職理由)は「改善したい環境」を主語にする
転職理由は、前職への不満を強く出しすぎるとマイナスに見られることがあります。ポイントは「自分が大切にしたい働き方に近づくため」と説明することです。
例:業務量が多い → 「利用者対応の質を保つために、休憩や記録時間が確保できる環境で長く働きたい」
例:人間関係がつらい → 「チームで連携しながら、報連相を大切にできる環境で働きたい」
事実は変えずに、未来に向けた表現に変換すると印象が良くなります。
夜勤はできますか?に対しては「条件」を添えて現実的に
夜勤の可否は重要項目です。可能なら「月〇回程度なら対応できます」と目安を伝えると親切です。難しい場合も、無理に合わせるより正直に伝えるほうが長期的に安全です。
例:夜勤が難しい → 「体調管理の都合で夜勤は難しいのですが、日勤帯で安定して勤務し、急な欠員時には可能な範囲で協力したいです」
できないことを伝えるときは、「代わりに何で貢献するか」を添えると角が立ちにくくなります。
大変だった経験は「学び」と「再発防止」で締める
介護現場では、ヒヤリハットやクレーム対応、急変対応など、ストレスのかかる場面が起きます。質問の意図は「大変な場面でどう動く人か」を見ることです。
答え方の型は、出来事→自分の対応→学び→次に活かしたこと、です。
例:転倒リスクの高い利用者対応で、スタッフ間の共有が不足していた→チェック項目を整理し、申し送りで要点を短く共有→以後は事故予防の声かけが統一され、対応が安定した、など。

転職サイト・転職エージェントの使い分け:介護職は「情報戦」
介護職の転職では、求人票に出ない情報が重要です。そこで役立つのが転職サイトやエージェントです。ただし、使い方を間違えると振り回されて疲れます。ここでは、上手な使い分けを整理します。
自分で探す(転職サイト・求人検索)が向く人
・自分の希望条件がはっきりしている
・応募書類や面接がある程度自力で進められる
・複数の求人を比較して決めたい
自分で探す場合は、見学の調整や質問を自分で行う必要があります。その代わり、ペースを自分で握れるメリットがあります。
エージェントが向く人(特に初めての転職・ブランクあり)
・求人票の読み方に自信がない
・現場の雰囲気や離職状況など、内部情報を知りたい
・面接日程の調整や条件交渉を任せたい
エージェントは、事業所側から聞いた情報を持っている場合があります。たとえば「どんな人が定着しているか」「教育担当がいるか」など。ただし担当者によって質が違うため、合わないと感じたら担当変更や別サービス併用も選択肢です。
エージェントを使うときの注意点
・急かされる求人は即決しない(見学・確認を優先)
・希望条件は遠慮せず具体的に伝える(夜勤回数、休み、通勤など)
・「なぜその求人を勧めるのか」を理由付きで聞く
紹介の数が多いほど良いわけではありません。候補は3〜5件程度に絞り、比較できる状態にするほうが判断が早くなります。
介護職の転職を成功させるための最終チェック
最後に、転職の決め手として効くポイントをまとめます。内定が出ると気持ちが動きやすいですが、ここを確認しておくと後悔が減ります。
入職前に確認したい3つのこと
①勤務条件の書面(雇用契約書・労働条件通知書)で、給与内訳・休日・夜勤回数・試用期間を確認する
②配属フロアや担当業務のイメージがつくまで質問する(入浴、排泄、記録、委員会など)
③教育体制と相談ルートを確認する(誰に何を相談できるか)
「合わない職場」を避けるサイン
・見学を渋る、質問に曖昧にしか答えない
・離職理由を聞くと強く濁す、責任を個人に押し付ける
・休憩や残業の話になると空気が変わる
すべてが当てはまる必要はありませんが、複数当てはまる場合は慎重に検討したほうが安全です。
転職は「逃げ」ではなく「整える行動」
介護職は、続けるほど経験が価値になります。だからこそ、無理を続けて燃え尽きるよりも、自分が安定して働ける環境に移ることは長い目で見てプラスです。条件だけでなく、現場の運用と空気感まで確認し、納得できる転職にしていきましょう。

